自転車のタイヤに付いているキャップ。買った時に付いているからそのまま使っている方が多いと予想できるものの、こう思った事もあるはず。
コレ、無くても良くない?
外してみても空気が漏れる様子はありません。実際はどうなのでしょうか、詳しく解説します。
【参考】パンクでないのにタイヤの空気がすぐ抜ける3つの可能性
タイヤキャップが無くても空気は抜けないのか?
日本では自転車のタイヤバルブは仏式と英式が主流です。簡単に分類するとスポーツバイクは仏式、ママチャリは英式です。
言ってしまうと、タイヤキャップを外したからといって2種類とも空気が抜けることはありません。
以下は英式、仏式バルブの断面図です。
英式バルブは虫ゴムと呼ばれる弁をバルブステムに押し込んで密閉し、仏式は小ネジで空気口を塞いでます。つまり、バルブ自体が空気が抜けないようにできているので、タイヤキャップがあろうが無かろうが、空気は漏れないのです。
タイヤキャップ本来の目的とは?
じゃあ何のためにタイヤキャップを付けるのか、飾りなのか?
ママチャリで採用されている英式バルブは、内部の虫ゴムで空気を閉じ込めています。しかし、ゴムでできているため雨水などで腐食が始まり、固くなります。
そして徐々にゴムの密閉率が低くなり、ある日いきなり空気が抜けた、という事が起きます。
パンクしてるけどタイヤに穴が開いてない…だと…!?
そういう時は虫ゴムが機能していない可能性があります。虫ゴムは一年ほどで買い替えるのが良いでしょう、100均でも売っています。
ところで、ロードバイクやマウンテンバイクなどで使われる仏式にタイヤキャップは必要ありません。英式のようにゴムではなくナットで閉めているので、劣化することがないためです。
バルブコアが折れないために敢えてキャップを付ける人もいますが、「べつに無くても良い」というのがプロアマ問わず、ロードバイク乗りの共通の認識です。
まとめ
いかがでしたか。これでタイヤキャップの本当の役割と、それに基づいてキャップを付けるべきか否か、お分かり頂けたと思います。
ママチャリの場合、タイヤキャップを取り付けることで虫ゴムの腐食を遅らせる効果が期待できるので付けておいた方が良いでしょう。
一方ロードバイクの仏式バルブは、弁にゴムを使っていない事から、付けても良いけど必要ではないことが分かります。
レースやイベントで少しでも軽量化したい場合はキャップは外して、バルブが折れないように普段は付けておくというやり方もアリかもしれません。
ボクは普段から付けませんけど。
コメント