fateのアレ英語でなんて訳されてるの?

アニメで英語

今回の「アレ英語で何ていうの?」はfateシリーズをお送りします。

コレを知らないと英語の吹き替えを観るときに困る用語というのを紹介していきます。

紹介していくにあたり、魔術、サーヴァントに分けて記していきます。

最後にオマケを用意しておりますのでぜひ見てください。

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魔術:Magecraft (メイジクラフト)

©Nitroplus/TYPE-MOON・ufotable・FZPC

魔法使いや賢人を意味するMageに、技という意味のcraftを組み合わせることにより魔術と意味します。

ちなみにwitchcraftという単語がありますが、これは文字通り魔女が主体となって行われる魔術および妖術というニュアンスが強いです。魔女が鍋をグツグツ煮込んだり、魔方陣を書き込んで悪魔を召喚する行為はこれに当てはまりますね。

ハリーポッターとかでドンパチやるような魔法はwitchcraftではなく、magecraftと言われるイメージです。

また、弾幕シューティングゲームの東方シリーズをプレイされる方にはおなじみのSpell(スペル)は呪文という意味で、spell castは「呪文をかける」という意味です。

このことから、fateのクラスである”キャスター”という呼び方は妥当だと分かります。

聖杯:Holy Grail (ホーリーグレイル)

聖杯戦争の目的である、究極の願望器ですね。これを手に入れるためにHoly Grail War (聖杯戦争)が行われています。

イエス・キリストが最後の晩餐で使った杯として有名で、アーサー王物語でも登場します。

魔術師:Magus (メイガス)

魔術師という単語は英語でたくさんありますが、fateシリーズにおいてはMagusが主に使われています。Magusの複数形はMagiで、Magic「魔法」の由来です。

週刊少年サンデーで連載されていた「マギ」にも深い関わりがあり、辞書で調べてみると、Magiはキリスト降誕を祝いにきた東方の三博士という意味もあります。

ちなみに、日本語ではMagiは「マギ」と発音されますが、正しくは「メイジャイ」です。

ストライクウィッチーズの終盤に搭乗するネウロイのコアを使用した兵器「Warlock (ウォーロック)」は「男の魔法使い」を意味し、とりわけ「悪の魔法使い」を指します。

魔術教会:Mage’s Association (メイジズ アソシエーション)

魔法使い(Mage)の組織(Association)なので、メイジズ アソシエーションですね。

魔術回路:Magic Circuit (マジック サーキット)

Circuitは日本語でそのまま「回路」と訳せるだけでなく、サーキットコースのようにグルグル回るイメージがあるこの単語は、神経的な何かが体内に張りめぐらされているようなイメージを醸し出し、しっくりくる訳だと思います。

字幕では一部、魔術神経を意味する“Magic nerve”と訳されています。

令呪:Command Seals (コマンド シールズ)

Command spellという訳もあるようですが、英具吹き替えでは圧倒的にCommand Sealsが使われています。

Sealsは「密閉」や「アザラシ」という意味がありますが、fateの場合は手の甲に独特の文様が浮かび上がる通り、「印章」という意味もあります。そして令呪は3画あるので、複数形のsが必要です。

サーヴァント

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聖杯戦争において勝敗のカギを握るのがサーヴァントの存在です。

Servantは「従者」や「召し使い」という意味ですが、中にはかなりの大物を召喚して、マスターとサーヴァントの関係が逆転してしまう残念な構図が生まれてしまってますね(笑)

聖遺物:Relic (レリック)

より強力なサーヴァントを現界させるために、マスターたちが必死になって探すのがマスターとサーヴァントを結びつける触媒、聖遺物です。

Relicは「(歴史的な)遺物、遺品」や「面影、名残」という意味があります。

やはり有名な英霊を召喚するための聖遺物を探し出すのは難しいらしく、fate zeroの第一話ではその辺の話が描かれ、それがのちの話にも関わってくるので面白いです。

固有結界:Reality marble (リアリティ マーブル)

メチャクチャ理解に苦しんだ訳です。wikipediaや辞書を丹念に調べてもmarbleは「大理石」としか記されていなかったのです。しかしオックスフォード事典を調べていたら最後らへんに載っていました。

それによるとmarbleはOne’s mental faculties、「生来の心の認識」という意味があるようです。

ここにきてやっと辻褄が合いました。Ionian Hetairoi (アイオニアン ヘタイロイ)やUnlimited Blade Works (アンリミテッド ブレイド ワークス)といった固有結界は、自分の心に中にある風景を具現化する術です。

つまり、自身の心にあるものをリアルにするということで、Reality Marble、意訳すると「実在する心象風景」ということになるんですね。

~追記~

「ハナヤマタ」の英語吹き替えを観ていたら、”Have you lost your marble!?”というフレーズを聞きました。「お前正気か!?」みたいな感じです。

宝具:Noble Phantasm (ノウブル ファンタズム)

サーヴァントが所有する「切り札」ですが、wikipediaに記載されている、「人間の幻想を骨子に作り上げられた武装」という説明の通り、宝具の実態は英霊が生前に築き上げた伝説の象徴です。

つまり、伝説を形にした「物質化した奇跡」が奥義として昇華されて、必ずしも刀や槍といった武器に限らない事から「貴い幻想」という幅広いニュアンスで英訳されているのかもしれません。

おまけ

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暴君っぷりがとどまるところ知らないギルがメッシュ、喋り方もやんごとなき口調です。

そのせいで日本語でも何言ってるのか訳わからない時もよくあるのですが、そのぶん英語の勉強にもなると思います。

雑種:Mongrel (モングロ)

なんの下調べもせずに聞いたときはMongrelはニュアンス的に考えて、「原始人って言ってるのかな」と思って調べたら、雑種という意味でした。

そういえばfate Grand Orderでも「雑種ごときにッ…」という捨て台詞でフェードアウトしますが、本元はコレなのかと判明した瞬間でした。

ほかにも「不埒者」と「しれもの」は、それぞれ「Less being」と「Fool」と訳されていました。

「中道大義である。そのあり方を損なうな」
“Your royalty is splendid. Never allow anything to tarnish it”

あのギルがメッシュが初めて他人の意を汲んでウェイバーを見逃した場面で発したセリフです。Royaltyは「忠実さ」Splendidは「光り輝く、壮麗」という意味で、allow、tarnishはそれぞれ「許す」と「色あせる」という意味です。

直訳すると「あなたの忠義は優れている。誰にもそれを色褪せさせるな」という事になります。言い回しがまりくどいだけでなく、単語もいちいち難しいモノを引っ張り出してくるところがいやらしいですね。

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