今の自転車業界はカーボンを軸にして回っていると言っても過言ではありません。
私が覚えている限り、ツール・ド・フランスやジロ・デ・イタリアでアルミフレームをスポンサーから配給されて乗っていたチームは2008年あたりが最後だったと思います。
強度から乗り心地、デザインの自由度に至るまで他の素材を基にして作られたバイクと比べたらアドバンテージがあるのは揺るぎないからです。
しかし、私は今いちど今の時代クロモリフレームをバイク選びの候補の一つとして数えても良いのではないかと考えているのです。
と言いつつ私自身Cerveloのカーボンフレームを愛用しているのですが(オイ)、新しい自転車を購入しようとしている今日この頃、真剣にクロモリフレームの候補をシコシコと集めているのであります。
初めてロードバイクを購入されるという方、新しく買うけどなんか良いのないかなと考えている方、ぜひ私の意見も参考にしていただけたらと思います。
価格が安い
やっぱりここ気になりますよね、買うとなると(笑)
数年前と比べると、製法の向上や中国などで新しく工場を新設したことなども手伝ってカーボン製のフレームがだいぶ安く手に入るようになりましたが、それでもクロモリの方が安いというイメージがあります。
値段が安いと言っても、有名どころのメーカーで作られたフレームなら乗り手の要望に応えられる性能を備えているので、初めてバイク買うけど最初は値段がお手頃なのを買って、少し練習してグレードアップする作戦もアリだと思います。
乗り心地・振動吸収性は申し分なし
長時間ロードバイクに乗っていると体のあちこちが痛くなることがあります。
背中が痛くなったり、膝が痛くなったり、お尻が痛くなったり…。人によって症状が様々ですが、原因の一つとして路面からの振動が体に響いているという事が挙げられます。
こういった路面の振動をクロモリフレームは最小限に和らげてくれる性質があると言われています。
私も初代のロードバイクはビアンキのクロモリフレームでしたが、後のCerveloのアルミフレームと比べると、ビギナーだった私でもその違いがはっきり分かったほどです。
乗り心地はカーボンと比べても遜色なく快適に乗れるため、ブルベなど長距離をのんびり走ることを中心に活動している方はクロモリフレームの選択率が割と高いイメージがあります。
壊れない
クロモリがカーボンに勝っていると断言できる部分です(笑)
先ほども書きましたが、カーボンフレームはデザインの自由度が高いです。
走行時に負荷がかかる場所だけピンポイントで強化して、逆に負荷がかからない部分を薄く細くしてバイクを軽くするということはよくある手法です。
つまり、カーボンフレームは衝撃の加わる方向によって強度にバラつきがあるのです。
よって、カーボンフレームは落車した際に当たり所が悪いとパキッと割れることがあります。
限界まで軽量化されたカーボンフレームの宿命といえば聞こえはいいですが、やはり一度落車するとフレームが割れる恐れがあると考えると、初心者にとっては不安の材料になりかねません。
その点、クロモリフレームの強度はカーボンの比ではありません。
落車しても傷はつくかもしれませんが、よほどのことが無いがぎり割れたりすることはなく、なんなら曲がったところをハンマーでたたいて真っすぐに直したり、また溶接したり、という話も聞いたことがあるほどです(笑)
「初めてのロードバイク買いたいけど、こけて壊したりしたら嫌だな…」という方は一度クロモリフレームのカタログを眺めてみることをオススメしたいです。
今の時代クロモリで敢えて縛りプレイ
カーボンロードバイクが主流の今の時代にクロモリフレームに乗っていたら、それだけで注目されると思います(笑)
個人的にクロモリにディープホイールを履かせてカンパで武装するのがマジでカッコいいと思います。皆さんもそう思いませんか?(押し付け)
まとめ
以上が私がクロモリフレームを良いと思う理由です。
まぁクロモリフレームには良いところがいっぱいある反面、不便だなぁと思う所もあります(重かったり、重かったり、重かったり…)
それをひっくるめてクロモリの「渋カッコいい」ところだと思うので、皆さんもぜひバイクを買うときはクロモリも候補に入れてみてくださいね!
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