パワーメーターを使うにあたりFTPの計測が必要です。FTPとは1時間続けて走ることが出来る平均最大パワーのことで、測るとしたら1時間全開で走るか20分全力で走って平均パワーを0.95で掛けるのが主流でした。
しかし最近はもっと楽な方法で計測できる方法が注目されています。それがMAPテストです。今回はMAPテストのやり方と、従来の計測方法と比べて何が良いのか紹介して行きます。
MAPテストってどうやるの?
そもそもMAPとはMaximal Aerobic Powerの略で、日本語で最大有酸素パワーと呼ばれています。
つまりこのテストは最大有酸素パワーを測定してその数値からFTPを導き出すのが狙いです。
まず15分間ウォーミングアップをした後150wで一分走ります。一分が経過したら25w上げてまた一分走ります。こうして一分が経過するたびに25w上げていき限界まで続けます。そしてパワーが落ちたら終了、一分の平均最大パワーを計算して0.75を掛けます。これで被験者のFTPが導き出されます。
キツいのは最後の数分
FTPとは「1時間続けて走ることが出来る平均最大パワー」です。よって今までは実際に1時間を全力で走るか、20分全力走をして0.95を掛けてFTPを測定するやり方が主流でした。しかし、全力で1時間または20分を走るのはマジでキツいです。
対してMAPテストの本番は10分以内で終了する上にキツいのは最後の数分間だけで、1時間TTと比べると精神的、肉体的な負担は軽くなります。
外部の影響による数値の変動が少ない
また、外部からの影響が少ないのがMAPテストの良い所です。
1時間走や20分走はいったん足を止めた場合、最初からやり直す時の絶望感は凄まじいです。
また実走をした場合、傾斜が緩かったりキツかったりした場合パワーが乱れて数値が大きく変動することがあります。
対して、MAPテストは中断しても少し休憩すれば再開しやすいですし、10分ほど邪魔が入らない静かな道路を探して計測すれば、正確な数値を計測できます。ローラーでするのが一番確実に計測できるんですけどね。
実際にやってみた
2018年12月2日に実際にやってみました。下の画像がボクのデータです。
ご覧のとおり、段々とパワーとスピードが上がっていき、最後は燃え尽きてカクッと落ちているのが分かります。心拍を計測していないですが、感覚的に190前半には達していたでしょう。
ここで1分間の平均最大パワーを見てみます。
平均およそ330w、これに0.75を掛けてFTPが247wだと導き出されました。今の体重が58kgなので、パワーウエイトレシオは4.25w/1kgです。
11月上旬に測定した20分走の結果が257wだったので、オフシーズンに入っていることも加味すると妥当な数値です。
まとめ
以上、MAPテストのやり方とメリットの紹介でした。
実際にMAPテストをやってみて、前に測った20分走と比べても妥当な結果が出たところを見ると、1時間走や20分走と比べて短時間で終わるうえに精神的、肉体的な苦痛が少ないので初心者にもオススメできる測定方法だと思います。
ベテランライダーの方も「そろそろFTP測定しないといけない時期だけど、20分走は嫌だな…」と思ったらぜひ試してみて下さい。
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