「あのアニメのフレーズ、英語ではなんて言ってるの?」
「あのアニメの単語、英語ではどう訳されてるの?」
そういった疑問を英語の吹き替えバージョンを鑑賞してみて解決して行こうというのが、今回の記事のコンセプトです。
今回はテレビアニメも好調のOverlord(オーバーロード)を取り上げます。
そもそもオーバーロードってどういう意味?
Overlordは一般的に「過負荷を掛ける、荷を積みすぎる」という意味で使われます。
その一方、「支配者、封建領主」という意味もあり、物語の設定上、こちらの意味が使われている事が分かります。
アインズはアンデッドなので「死という負荷を超越」と「支配者」の2つの意味が掛け合わせられていて、センスのいいネーミングだと思っています。
至高の御方:The Supreme Being
Supriemeは「勝る、優秀」という意味です。「上司、格上」など、なにかが勝っているという意味合いでSuprieme は使われます。
現在、至高の御方はアインズ一人なので The が付きますが、誰かが帰ってきたら The は抜けて複数形の s が付きます。
アインズ・ウール・ゴウンは英語で Ainz Ooal Gown と書き、ギルドの前身である集団「9つの自殺点」(Nine’s Own Goal)というのが語源と言われています。
たぶん、Own Goalの頭文字を互いに入れ替え加えて、OoalとGownにしたんだと思います。Ainzは知らん(笑)
ナザリック地下大墳墓:The Great Tomb Nazarick
Tombとは「墓」という意味です。Greatは「大きな」という意味ですが、この場合「偉大な」というニュアンスを含んでいることが感じられます。
そのまま読むと「トンブ」ってなりますが、正しくは「トゥーム」と読みます。ハリウッド映画で「トゥームレーダー」というのがありましたが、つまり「墓に侵入する人」という意味です。
階層守護者:Floor Guardians
分かりやすい訳です。「各フロアを守護するガーディアン」なので、フロアガーディアンなのです。
階位魔法:Tier Magic
Tierは「層、階」という意味です。「ティーア」と読みます。
グレードや段階をあらわす時によく使われ、Top-tier company「一流企業」 Three-tier bedで「三段ベッド」といった風に使われます。
この物語の場合は魔法のグレードを表すために使われています。よって第一位階魔法ならば 1st-tier magic。
第十位階魔法ならば10th-tier magicと英語の吹き替えでは訳されています。
武技:Marcial Arts
Marcial は「戦争の、勇ましい」という形容詞で、そこに Art が加わるとMarcial Artつまり「武術、格闘技」となります。
Marcial Arts という単語は格闘技の番組などでよく聞くため、一部の方には馴染みのあるワードかもしれません。
おまけ:「やっべー!アインズ様カッケー!」
何年たっても耳から離れないアルベドの「アインズ様カッケー!」ですが、これは英語の吹き替えでは、
“So cool! Lord Ainz is such a badass!”
Badass は「超カッコいい」という意味のスラングですが、ass が付いていることから、あまり品があるとは言えません。
ほかにも ass がらみで “kiss ass” は「イカしてるぜ!」という意味で使われますし、Kick his ass で「アイツをブッ飛ばす」という意味にもなります。
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