「20代、コネなしが市議会議員になる方法」
(著)佐藤大悟
ダイヤモンド社
消費税が8%に上がって次は10%?
北朝鮮との緊張関係はいつまで続く?
原発の問題は結局うやむやになってないか?
日本に住んでいる我々にとってこういった問題はニュースでよく聞きますが、なんだか自分には関係が無いような気がします。
問題が大きすぎて漠然としていることも手伝っていると思うのですが、何よりも「私に何ができるっていうの?」という考えが心のどこかにあるのだと思います。
かくいう私もそう思っている節がありますが、なかには真剣に取り組もうとしている人がいます。
様々な方法がありますが、その中の一つが「実際に政治家になって直接その問題に取り組む権限を得る」ということです。
本書はそういった人たちが選挙で当選して政治家になるために書かれたものです。
といっても私たちがいつもテレビで見てイメージする国会議員の方ではなくて、市議会議員にフォーカスされています。
私はこの本を読むまで知りませんでしたが、じつは地方議員はなり手不足が深刻らしく、立候補した場合の当選率はなんと全国平均で82.6%だそうです。
つまり1.2人に1人が当選できるのです。下手したら普通に就職活動するよりも簡単に職に就ける可能性があるのです。
ここまで議員のなり手が少ない要因の一つが金銭的な理由です。全国平均で市議会議員の平均年収は300万円ちょっと。
ここに選挙費用や政務活動費、また国民年金とは別に議員年金なるものの出費がかさみ、やりくりするのが大変だからだそうです。
それでも日本を良くしたいという思いがあるから議員に立候補する人がいるのですが、地方議員は副業が認められていたり、一部ではボランティア形式でやればいいじゃないという見方も出ているなど、地方議員の在り方が少しずつ変化してきているようです。
実際にヨーロッパの一部の国ではほぼボランティアでやっているエリアもあるようで、あながち現実味のない話ではないです。
本書でも言及していますが、高齢の候補者がほとんどを占めるなか、もし20代の候補者が出ればそれだけで他との差別化が図れるので優位になれます。
むかしニートを全面的に押し出した候補者がいて、競争率の高い千葉県ということもあり残念ながら落選したようですが、まっとうに選挙活動をすれば一般の我々でも十分に戦えるフィールドだと思います。
次の地方議員選挙は2019年です。
自分が立候補する、想像するだけでもおもしろいですね。
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