TABATAの生みの親が書いた解説書「タバタ式トレーニング」

ノンフィクション

究極の科学的肉体改造メソッド タバタ式トレーニング

 

タバタ式トレーニング ~究極の科学的肉体改造メソッド~

著:田畑泉   出版:扶桑社

 

「タバタプロトコル」または「タバタトレーニング」と呼ばれる練習方法は、日本スピードスケート選手を金メダリストに押し上げるほどの効果があるにもかかわらず、先に海外で有名になりました。

 

これは逆輸入的な感じで国内でも有名になり始めたタバタ式トレーニングを紹介する本です。

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・タバタ式の張本人が書いたという信頼性

 

やはり生みの親が書いたという圧倒的オーソリティがこの本の良い所です。

 

2次、3次情報と下がっていくと情報の正確度が怪しくなってきますが、この本はタバタ式トレーニングを生んだ張本人によって書かれた指南書ですから、その辺は安心です。

 

どういった経緯でタバタ式トレーニングが考え出され、どういう風にやるのが効果的なのかを田畑氏の実験結果をもとに理論的に解説しています。

 

・海外の偽タバタプロトコルに物申す

 

タバタ式トレーニングが日本で知名度を上げ始めたのがつい最近、2015年ごろです。

 

逆輸入したという事で日本でネット検索しても「やってみた」系の情報しか出てこない始末。

 

しかし、海外では有名だからそこそこ出てきます。英語が読めればマシですが、しかし読めたところで間違った情報が横行しているのが現実です。実際にボクも調べてみたところ、田畑氏の解説するタバタプロトコルとは全く違うやり方を載せているサイトをいくつか見つけました。

 

下のサイトがその一例です。「tabata、training、cycling」と検索したところ一番上に出てきました。英語が読めなくてもトレーニング記録が一番上に記載されていて、よく見るとタバタ式を4回に分けてやっています。コメントにも「これは間違っている」という指摘がいくつか入っています。

 

Tabata Intervals For Cycling

 

こういった状況を憂いた田端さんが本を出すに至ったというのが、この本のコンセプトです。

 

・エアロビックとアネロビックが4分で同時に鍛えられる理由

 

このトレーニングの何がスゴいのかと言うと、たった4分で有酸素運動と無酸素運動を同時に鍛えることが出来ることです。

 

詳しくは本書を読んでいただくとして、実験でタバタ式トレーニング(20秒全力:10秒休息×8)とインターバルトレーニング(30秒全力:2分休息×4)とVO2Maxの70%の運動の三つが比較されました。

 

結果、タバタ式トレーニングは無酸素インターバルとVO2MAX運動で発生する身体的反応が同時に見られたのです。つまり、今までエアロビックとアネロビックを2回に分けて練習するしかなかったのに、1回で出来るようになったのです。

 

しかも4分で。超効率的。

 

ウォームアップとクールダウンを入れたら30分くらいですけど。

 

近いうちに実際にやってみようと思う

 

本文中にタバタをやる際に一番やりやすい方法が解説されています。言ってしまうと固定ローラーに取り付けた自転車に乗ってもがくことです。幸いなことに(ツラいことに?)この条件が整っていて、かつレースで勝ちたい願望が強いボクがやらない手はなく、近いうちに動画に撮って実演する予定です。

 

ボクの苦しむ姿をお楽しみください。

 

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