一月くらいウダウダ悩んだ挙句、とうとうHHKB無刻印/墨/英語配列をポチってしまいました。

和風フォントでHybridと書かれているボックス、武者震いするよね。
つい最近まで「道具にこだわる」なんて、大工や料理人のような職人さんの特権で、ましてやコンピュータ関係の仕事をしている人には関係ないと思っていました。道具らしい道具なんて会社支給のPCくらいしか思い付かないですもん。
でも、実際そんなことありませんでしたね、HHKBを買ってキーボードの存在は大きいと感じています。
今回は、HHKBの無刻印の墨を購入して2か月が経過したので、使い心地や機能面などについて語ります。
英語配列でボタン数をよりミニマルに

購入当時は “雪” が量産されている時でしたが、もともと “墨” を買うと決めていたので、色はそこまで悩みませんでした。悩んだのはキーボード配列、そしてキーキャップに文字を入れるかどうか。
まずはキー配列。普段から日本語配列に慣れ切った現状で、すんなり英語配列に乗り換えられるのか怪しかったですが、趣味でプログラミングを行う関係上、英語配列の方が打ちやすい、というのは無視できない話。
「やっぱ英語配列って打ちやすいの?もう試すなら今しかないやろ!」
という昔からくすぶっていた思いが爆発したのが否めませんが、キーボードを他人に貸すこともないし、一週間も使えば慣れるだろうと考えて英語配列にしました。
結果的に英語配列の選択は正しかったです。後述しますが無刻印を選んだので、特に数字と特殊文字の打ち込みが心配でしたが、むしろ特殊記号は日本語配列よりも素直に配置されていて、仕事で日本語の文章を打つ時も英語外列で快適に文字が打てています。
仕事とプライベートの両方でHHKBを使用する今となっては、日本語配列の特殊文字の配置はキレイさっぱり忘れたし、思い出す気もありません(笑)
他人のPCを使う場合といった、どうしても日本語配列を使わざるを得ない時は、いっそ「タッチタイピング出来ません」で通します(笑)
無刻印だから打ちにくい、はたぶん違う

「無刻印は文字が書かれていないし、ましてや英語配列なんてどのキーが何に対応しているか分からなくなる」と思いませんか?しかし、それは半分正解で、半分間違っていると思います。
確かに無刻印は、キー配置をある程度は覚えておく必要があるかもしれませんが、そもそもキー配置を覚えにくくしている要因の一つは「たくさんボタンがあるから」だと思うんです。
たくさんボタンがあるという事は、その分覚えることが増えるということ。そしてボタンが増えると、端のボタンはホームポジションから離れて行き「打ち間違いを防ぐためにキーボードをチラ見して端のキーを押す」という手間が生まれると思うんです。負のスパイラルですよね。
そう考えると、一見すると変態キーボードと思える無刻印&英語配列。ボタンが少ないから覚える配列も少ない。少ない分ボタンが大きく(?)ホームポジションにより近いから押し間違いも少なくなり、結果的に無刻印であっても問題なく打つことが出来ると思うのです。合理的ではないでしょうか?
自分で書いていて「ちょっとこじつけっぽいかな?」と少し思います。ただ、実際に無刻印/英語配列の購入に踏み切った理由がコレなうえ、厄介なことにHHKBを使い始めて数か月たった今、その通りに物事が動いているので、たぶん他の方にも通用するのではないかなと思うのです。
ゴチャゴチャ言ったけど結局は見た目が決め手

無刻印/英語配列という変態キーボード、しかも3万6千円とい高級価格。買う前にそれなりに葛藤しました。
もともとタッチタイピングは出来る、
英語配列とはいえプログラミングではむしろ打ちやすいはず、
ボタン数も日本語配列より少ないからむしろ覚えやすいのではないか、
などなど。
それらしい打算的な動機(言い訳?)をいくつか並べて購入に踏み切ったつもりですが、結局のところ「格好いいから買った」が本心なんですよね笑
でも、それでもいいじゃないですか。
形から入るなんてミーハーで不純だって思うかもしれませんが、持ち主が道具に合わせるという発想もアリだと思うんです。
格好良いアイテムを買って、それに適応して自分も格好良くなれれば万々歳じゃないですか。
余談ですが、購入当時はHHKBがシン・ウルトラマンとコラボしていて、追加で3,000円弱を払うとキーキャップが付いてきます。

無闇にデコるとシックな感じが損なわれるので、アクセントとして一つくらい装着するのが適当かと思います。

私は数字の4のキーにウルトラマンを据えました。もうキーボードの配置は完全に把握しましたが、慣れるまで無刻印は数字入力が鬼門です。そこでウルトラマンに見守ってもらう事で、数字と特殊文字の入力をサポートしてもらおうという寸法です。